家に帰ると、疲れも出たので全員就寝した。


でも、リヒトは起きていました。


見回りの仕事があるので…。


とりあえず、ちょっとの間…


30分程休んで、また外に出ようとしたが

誰かに服の袖を引っ張られる感覚がする。



後ろを振り返ると……


そこにはリヒトの服の袖を掴み

片方の空いている手で目を擦りながら、

俺を見上げているリリーの姿があった。


「どうしたんだ?

 まだ寝ていなかったのか?」


するとリリーはフルフルと首を振る。


「リヒトが、家から出て行こうとする

 気配がしたから……来ました。

 どこかに行くんですか?」


「見回りだよ。今日は俺がやるんだ。

 結構遅くまでやるからな?

 リリーは寝ていろ。…な?」


「……私も一緒に行きます。」


「心配しなくても大丈夫だ。

 さっきみたいな事にはならないから。」