「なぜそんなこと、

 お主に言わなければならんのじゃ?


 さっきも言ったじゃろ?

 リヒトや我が心を許した者の

 言う事しか聞かんと。


 何度説明すればよいのじゃ?」


「まさか…お前の正体…。」


「何じゃ?分かってしもうたのか?

 まあ、ヒントらしき物も

 あったからの。」


「……精霊の祖。…なのかッ!?」


「お主、うるさい。

 もうここにおるのは嫌じゃ。

 リヒト…。」


「ん?何だ?」


話しかけられて、

ハッとしたリヒトは返事をする。


リリーは、元の姿に戻って

モジモジし始める。


「今日。あの…私…泊まってくことに

 なってるのでしょうか…?」