―精霊の祖の恋物語― 前編




「お前。いい加減にしろよ…。」


リヒトは今すぐにこの能力者を

殴りたい気分だが、それは家に迷惑を

かけるので抑えた。


「そんな口調で話しても…いいのか?

 銀髪のプリンスって呼ばれてんだろ?」


「そんなの知るか。

 勝手に言ってるだけだ。

 俺は今。かなりムカついててな。」


「良いんだ?

 この弱っちい精霊ちゃんのために

 今まで築き上げてきた評価を名誉も

 ガタ落ちにしてさ?」


バカにしたような目で

俺を見ながら言う能力者。


他の者達は緊張して、様子を窺ってる。


「別にいい…。俺はただ、こいつに

 もう一度会うために頑張っただけだ。

 それ以外は、名誉も全て捨てても

 いいと俺は思っているからな。」


「ハハハッ!!なんだよそれっ。

 お前、馬鹿じゃないかっ!?」


腹を抱えて笑い出した。