―精霊の祖の恋物語― 前編





火の精霊に向けられた、吹雪は…



火の精霊によって生み出された炎も

あっさり消して、

火の精霊も声を出す暇もなく、

一瞬で消滅した。



決着がつき、静かな中…



リリーは元に戻って、

俺の方を心配そうな顔で見つめる。



俺が、手を広げてみると…。



パァと笑顔になって俺のところへ

抱き着いて来る。


「ありがとうな。リリー。」


コクンと頷き上目遣いで、

俺の服の布を掴んでリリーはこう言った。


「私は…。リヒトの為にこの力を

 使いたいと思います…。

 
 そうしても…いいですか?」