―精霊の祖の恋物語― 前編






「我は……リヒトを守るために…

 この力を使おうと思う…。


 じゃから…悪いが、お主には

 消えてもらうぞッ。」



リリーがそう言うと、火の精霊は怯え始めた。



「なんじゃ?


 腰が抜けておるのではないか?


 我を怒らせた

 落とし前をつけさせてもらうぞ?」



火の精霊は、最大限にして攻撃。


炎を出したのだろう。


メラメラと燃え盛り、地面が焼けている。



が…リリーは怯えることなく、


手を前に出した。



すると…


周りで吹き荒れている吹雪が、

一気に火の精霊へと向けて放たれた。