…でも、

暫くしても痛みも何もなかった。




少しずつ目を開くと…。



リリーが俺の前にいた。

水の精霊として…。



髪は、澄んだ綺麗なブルーの髪。


瞳の色も髪と同じ神秘的なブルー。


肌は透き通るくらいに白く、


清楚な青を基調とした装束を纏っている。



「リリー…。」


と俺が名前を呟くと、

今にも泣きそうな顔で

リリーは俺のところに抱き着いてきた。