精霊が、先ほどよりもさらに暴れだした。 俺たちの攻撃を受けて弱くなっていた 気がしたのだが、いきなり初めの頃と 比べて更に力が強くなっている。 ……なんでだ? そう考え、立ち尽くしていると、 父さんの声が聞こえてきた。 見ると、父さんが怪我をして倒れている。 姉さんは、足を震わせて 怯えているように見えた。 俺は、ボーっと精霊を見ていた。 すると、暴れている炎の精霊と目が合う。 その精霊は、今度は俺に攻撃を 仕掛けようとしてきた。