―精霊の祖の恋物語― 前編





今回、暴れている精霊は火属性。


炎の攻撃を使っている。



俺達は水属性なので、

なんとか出来るかもしれない。


いや、何とかしなければいけない。


「どうする、父さん。」


父さんを見て聞くと、


「ん。…あの精霊、変に暴れてるよな?」


「え?いつもと同じような

 気しか、しねーけど。」


「いや、おかしい。」


腕を組み考えている父さん。


「父さん、早く行かねーとっ。

 今その相手している奴らが危ねーぞ。」


「そうだな。…行くか。」



そうして、俺たち一家は、

精霊のもとへと駆けて行った。