―精霊の祖の恋物語― 前編





「大丈夫です。リリーは、俺が責任を

 持って守りますから。」

俺はニコッと笑ってそう言った。


不思議そうにリリーを見ている能力者達。


「そうですか?ならいいんですけど…。

 何故こんな危険な場所に?」


「俺達と一緒にいた方が危険じゃないと

 思いまして…。」


「ならいいですが…。

 我々が保護しますか?」


「それじゃあ…。」


俺はリリーの方を見た。

リリーは嫌というように首を振っている。