そんな話をリリーとしているうちに、 父さんや姉貴は準備を終えたようだ。 母さんは留守番らしい。 「リリー行くぞ?」 「はい。私…行きます!」 リリーはいつの間にか、 白いワンピース姿だった。 まあ、良かった。 さっきの姿を他の奴に見られなくて。 はぁ。何言ってるんだよっ。 今日はなんかおかしい…特に。 父さん、姉貴。 手を繋いで俺とリリーは、 精霊が暴れているという、 現場へと向かった。