「…そうか。リリー。」


リリーは俺に名前を呼ばれると、

ビクッと肩を揺らし、怯えた顔で

俺を見た。


「何で…しょうか……。」


全身を震わせて、

今にも泣きそうな顔で返事をした。


「お前は、ここにいろ。」



俺の発言に、目を見開いて


「えっ…?」


と声を出した。


「見たくないだろ?

 仲間が暴れているところなんて。

 …なっ?」


微笑みながら、俺は言った。


徐々にリリーは震えが収まる

そして何故か俺を凝視している。