父さんは、電話を切った。


「今回は何があったんだ?」


俺がそう聞いても返事をしない。



かなりの相手という事だろうか…。



暫くすると…

父さんは口を開く。



「今回は…精霊だ。」


それを聞くと、リリーはビクッと震えた。



リリーには悪いけど、どう状態かを

父さんに聞かなければならない。


「で、どういう状態なんだよ。」



リリーは手を震わせている。



「暴れていて、すでに被害が出ている。

 場所は家から結構近い。」


父さんは、顔の表情は

さっきから険しいままだ。