久々の部活。今まで1週間くらいサボっていてなんだか顔出しにくい気持ちもあるけど、そんなこと今は言ってる場合じゃない。



早瀬に、早瀬に会いたい。



体育館の近くに行くと、中からシュートのカウントが聞こえてくる。



その掛け声に吸い寄せられるようにさっきよりも早足で歩いて、ローファーを脱いで中に入ろうとした時



水道のところで給水の準備をしていた早瀬と佐倉の姿があった。



「望月くん!やっと来てくれた!いきなり休部って先生から聞いたからみんな心配してたんだよ!」



「……望月くん」



俺の顔を見てはしゃぎながら喜んでくれた佐倉に対して、俺の名前を呼んだ早瀬はさっきと比べて表情が強張っている。