キミのバスケを守りたい




「……望月、お前に任せるよ。



昨日まで中田と望月で正直かなり坂田と一緒に迷った。



2人とも良いところも足りないところもそれぞれ持ってる。



だけど、絶対外せないのはスモールフォワードは高いシュート率でなければならない。



俺と坂田は望月の毎日の練習が終わってからも、みんながいなくなってからも最後まで自主練をし続ける



お前の努力に今回の三年生にとって大事な試合に託してみることにした。



試合でもシュートをたくさん決めて流れをつくるお前を期待してるよ」



「……はい!」



望月くんは大きな声で返事した。



返事を聞くと相馬先生は望月くんに深く頷いた。



周りのみんなも「とうとう望月がレギュラーを取った……」「1年がレギュラーだぞ」と言いだしてざわざわし始めた。



望月くんの努力が……



相馬先生や部長の坂田先輩に認めてもらえたんだ……。



どうしよう、目頭が熱くなって涙が出そう。



本当に自分のことのように嬉しいよ!!