キミのバスケを守りたい



* * *



一週間後。



部活も大会が間近に迫ってきたことから調整練習になってきた。



過度な走り込みや筋肉トレーニングなどは相馬先生の指示でナシになって今日からは実戦練習メインの練習になる。



今日のみんなは一段とそわそわしているように思える。



いつもと違って部員達は騒ぐことなく、変に黙々と練習の準備をしているんだけど



何かしてないと落ち着かないみたいでみんな変に動き回っているように見える。



「みんな緊張してるみたいだねー」



タイマーの入った箱を運びながら言う詩織。



「みたいだね。でもわたしたちもドキドキじゃない?



みんな頑張ってたし、冬の大会予選のスタメン発表!」



望月くん選ばれてるといいな。



みんながそわそわしている中1人だけ変わらない人がいる。



部長の坂田先輩はスタメンを決める際に相馬先生と一緒に話し合ったみたいで、坂田先輩はいつもどおり落ち着いていた。