キミのバスケを守りたい




「やっば!まじで夜の学校とかテンション上がるんだけど!」



「だよな~10分の準備でどこまで俺たちを脅かせるか楽しみっす」



「後は相馬に見つからないかのヒヤヒヤもぶっちゃけあるよな!」



「なんかやっと夏って感じのことができた気がしますね!」



と部員のみんなはそれぞれ思い浮かんだことを言いながら軽い足取りでどんどん進んでいく。



もちろんあたしは4人についていくのが精一杯で無言だ。



「おーい!早瀬はちゃんといるか?」



「……い、います」



たった一言答えるだけでも怖くて、声が震えてしまう。



早く、早く終わって欲しいよ。