キミのバスケを守りたい



「いいか。ただ学校歩き回ってもしょうがねぇから半分に分かれて片方は脅かし役、片方は歩く方な。



マネージャーの2人、残りは学年ごとにグーとパーで分かれて」



本当に肝試しが始まってしまうんだと思うと鼓動がどんどん速くなっていく。



手も足もガタガタと震えていて置いて行かれずに歩けるのかも心配になってしまう。



そしてグーになったあたしは先に歩く方になってしまった。



もう終わったと本気で思った瞬間だった。



2年、3年の先輩と相楽くんと一緒のグループになったわたしたちはコースを確認して



脅かし役のグループの10分間の準備時間を終えて、わたしたちは夜の校舎へと足を踏み入れた。