キミのバスケを守りたい



休憩後の練習はみんな肝試しが楽しみなのか、さっきまでの疲れた表情が嘘のように活き活きとプレーをしていた。



「もう~詩織~!」



わたしは泣きそうになりながら詩織に怒る。



肝試しなんて絶対無理だよ。



いくらいつも通ってる学校だからって夜になれば何が起こるか分からないし。



生きて帰れない気がする……。



「ごめんね、るいがそんなに肝試し怖いなんて知らなくて。



私、つい夏休みは部活で終わりだから、夏っぽい感じを味わえそうではしゃいじゃった…!」



詩織はそう言って、一緒に坂田先輩に肝試し不参加すること言いに行く?って言ってくれたけど



肝試しに参加したい詩織を道連れにする訳にいかなくてやっとの思いで「が、我慢する」と答えたんだ。