キミのバスケを守りたい




「5分休憩!」



100本のシャトルランをこなすと、部員達は「疲れた~!」「水~!」と言いながら体育館から出て



顏を洗ったり、汗をタオルで拭いたり、給水をしたりしながら体を休める。



給水の入ったカゴをわたしは持って、タオルを詩織が持って取りに来るみんなに渡しているとだんだん軽くなっていた。



ちょうど目に入った望月くんはどうやら顏を洗いに行ってたようで、タオルを肩の上に載せながら拭いていたけど、前髪から雫が落ちていた。



そして、わたしが持っていた給水カゴから自分のボトルを持つと、上を向きながらゴクゴク一気飲みしていて



でもある程度飲むとまた給水カゴにボトルを戻して



「よし、行くか!」



と呟いて、1番最初に体育館の中に入って行った。



そして彼の足はボールカゴの方に進めていて……カゴの中をあさってお気に入りのボールを見つけると



他の部員の視線も相馬先生の視線も気にせず、シュート練を始めた。