キミのバスケを守りたい




「うわー!体育館めっちゃ綺麗になってる!」



「わっ!まじだ!」



モップを片付けて戻ると、ちょうど体育館に来た部員たちに『おはようございます!』とあいさつをした。



「朝から頑張るな。昨日合宿をやることを相馬に言われた時よりやる気出た。



ありがとな」



みんなが感激している中、望月くんはわたしに言ってそのまま歩いて行った。




初めて“ありがとな”って感謝されたことが嬉しくて、思わず胸がジーンとする。



やってよかった、もっと目を凝らしてみんなの役に立てることを探そうって素直に思えた。



そして練習の準備が終わる頃に、教官室から相馬先生が出てきた。



「集合!」



坂田先輩の声でみんなが相馬先生の前に半円を描くように集合する。