キミのバスケを守りたい




鍵を開け終えて体育館に行くと、すでにドアが開いていて、もう相馬先生も来ているようだった。



誰もフロアにはいない体育館。



わたしの歩く足音だけが響き渡って



窓からは太陽の光が降りそそぐ。



「合宿初日だし、みんなに気持ちよく始めてもらいたいな……。」



そう思ったわたしは体育館の窓を両側開けると



少し湿らせたモップでフロアにモップがけを始めた。



いつもは乾拭きだから気づかなかったけど、水拭きでやると



朝だから余計にかもしれないけど、モップをかけると床が白く光っているように見える。



そんな光景を見たわたしは1人で感激してあっという間に広い体育館の半面をかけ終えていたんだ。