キミのバスケを守りたい




翌日。



いつも部活に行く時のエナメルバッグの他に、ジャージなどの着るものや日用品の入った大きいバッグを背負って



「重い~!重い~!」と独り言をつぶやきながらやっとの思いで学校にたどり着いた。



今日は部室ではなく、合宿所に荷物を置いた。



部屋には昨日干した布団二組だけが置いてあって、今日からお盆休みまで詩織と二人で使う。



どんな合宿になるんだろうと考えながらもきっとバタバタしてあっという間に終わっちゃうんだろうなって思う。



でも、みんなで一緒にいる時間が増えるわけだから、その分みんなと仲良くなれたらいいな。



「おはよう!るい早いね!」



ボーッと前に広がるグラウンドを見ていると後ろから詩織の声がした。



「あ、おはよ!わたしも今来たところだよ!



今日から頑張ろうね!」



もうみんな来るだろうから部員達の部屋と部室の鍵開けてくるから先行くね!と言って



タオルとバッシュと一緒に必要なものを持つと鍵を開けに行った。