まぁ…現状は芳しくない。
だが、今の女王と話し合わねばなるまい。

 また…夜がくる…耐え難い痛みに…歯を食い縛り…朦朧《もうろう》としながらも…痛みに耐えながら、祈りを捧げていた…
普段と違う足音と共に荒々しく神殿の祈りの間の戸が開き、娘が飛び込んで来た。

 「母上!大変だ!」
 何故か痛みが…それどころでは無い様な気がして娘に向き直りつつ かつての声‥姿で「何があったの?」凛としながら娘に歩み寄った。

 「吉報《きっぽう》かもしれません!」
 王宮からの知らせがあると 神殿にある、この娘が受持つ 神殿警護に知らせが届いてから それから私の耳に届くのが ここ数年(うん?)の流れだ…。

 (まぁ…細かい事は気にしないに、限る。長く生きていると…何代王位が代替わりしても…さして、変わらぬ)←酷いかの?一度娘に、ひどっ!!って貶されたわ



 「初代王を名乗る方が初代王の印章を使って国に、入られました。」

一嵐、起きそうな予感がして…ならなかった。