シオン王子が帰る為、見送りをしてたら……
(因みに王子が、帰るトコは 今の所、女王の居る城)

「母上~」さっき迄、膨れておった 娘に
「一体、どうするのですか?」と、問われた。

 「ふふん。勿論!」その一言に娘が青白い顔に成りながら、まさか…と次の言葉を待ってた…瞬間。
 
 「勿論。ダメですよ!」その場に現れたのは、シオン王子の伯母で、現女王の姉姫マリア…溜め息を、吐きながら…
 「おばば様は、この神殿の奥宮からは出ては 成らないのが決まりです。」
[※呪いの連鎖で不死になったら巫女になるのが決まりであり、王位に着いた兄弟姉妹を助け支えるのが、決まり。]

 きっと、キツい眼差しを娘にも向けながら 「1の姉様もダメですからね!」
[※因みに、私の娘が 1の姉様2がそれぞれの次の世代。]

一つ息を吐きながら、やれやれと‥億劫になりながらもマリアに聴くことにした。
 「では、どうする?このまま、何もしないのかい?」優しく尋ねるが、どうにも頭に血が昇ってるせいか、マリアは聞く耳を持たない。
 その場に居た 姫乙女達は恐がって マリアに対して震えてる。
(そんなに恐いかねぇ?お前達の方が前の世代なのに)笑いが込み上げてくるのをひたすら、我慢してたら…。

 ただ一人 娘だけが「じゃあ…マリアに行ってもらうってどう?」っと…悪巧みを企ててる顔をしながら提案した。

マリアが呪いを受けてここに居るのは、城の皆は(新人以外)承知の事。


 (まぁ、呪われた姫は、殆んど この国の不死なる守護者に成る……私以外はねぇ…)何故か、哀しく成るが…仕方ない…愛しい我が夫君の母君に 兄弟仲を壊したと恨まれて…当時の王子(愛する我が王)と弟君の 取り巻きの女の子達にも恨まれ、挙げ句…この様…

 初代王に助けられたら‥今度は不死ときた…
泣きたい夜も、あるが…現状は、こんなモンだねぇ…  

(当の助けてくれた、初代は‥永久の命と共に、果てしない放浪の旅に…)←只たんに、面倒臭かったのだろうが…。