「っと、集計おわったあああああ!」
「おつかれさん、あとはやっとくよ」
ここでさらっと一緒に帰ろうかとか
送っていくよなんて言えたらとは思っても
できないのが俺。
出来るだけ負担を少なくしてやるのが
今の俺の精一杯だ。
「え~、あたしちゃんとやれるわよ?」
「たまには休め。ほら、先に帰ってろ。」
俺としてはなかなかストレートにいえたと思う
すると急にあいつの顔が曇った。
え、俺コトバ間違えた?!やらかしたか…
「そんなこと、いわないで。
あたしのこと嫌いで、いらない?」
なんでそんな解釈になるんだ馬鹿。
唐突すぎるし。俺は、
ちゃんと休めって言ったじゃないか
寧ろ、すきだからこその心配なんだけど…
「違う、心配してんの
だから早く帰って休め」
「…心配してるくせに、1人で帰す気?」
「はいはい、 じゃ、
ちょっと待ってろ終わらすから」
なんだこの展開、好きな奴と2人で帰れる!
誰も副委員にならなかったことに感謝だ。
「待ってる。だから、早くねっ」
あー、好きだ。なんてまだ言わねーけどな
(ただの言えないヘタレってのは内緒)


