Three LOVE






「っと、集計おわったあああああ!」



「おつかれさん、あとはやっとくよ」




ここでさらっと一緒に帰ろうかとか


送っていくよなんて言えたらとは思っても




できないのが俺。


出来るだけ負担を少なくしてやるのが



今の俺の精一杯だ。




「え~、あたしちゃんとやれるわよ?」





「たまには休め。ほら、先に帰ってろ。」




俺としてはなかなかストレートにいえたと思う



すると急にあいつの顔が曇った。



え、俺コトバ間違えた?!やらかしたか…





「そんなこと、いわないで。


あたしのこと嫌いで、いらない?」





なんでそんな解釈になるんだ馬鹿。


唐突すぎるし。俺は、


ちゃんと休めって言ったじゃないか


寧ろ、すきだからこその心配なんだけど…




「違う、心配してんの


 だから早く帰って休め」






「…心配してるくせに、1人で帰す気?」





「はいはい、 じゃ、

 ちょっと待ってろ終わらすから」





なんだこの展開、好きな奴と2人で帰れる!


誰も副委員にならなかったことに感謝だ。




「待ってる。だから、早くねっ」




あー、好きだ。なんてまだ言わねーけどな



(ただの言えないヘタレってのは内緒)