おなかすいてるならチョコあげる



『う、うん。私なんかので良ければ...』

『やったー!』

『あ、ずるい!あたしも食べたい!半分分けてよー』

『はいはい。じゃあこれ、うちの班の。普通の出来でごめんね』

『ううん....色んなの食べれて、楽しいよ』


やっぱり人と喋るの、楽しいな。


そう思いながら、自分の班のカップケーキを袋から取り出す。

だけど、相手に渡そうとしたとき、男子が大きな声で笑いながら、私の背中に勢いよくぶつかってきた。


『わっ...』


慌てて近くの机に掴まって、だけどその拍子に持っていたカップケーキが床に落ちた。


『......あ』


ころころ....

カップケーキが、転がる。一瞬でその場が静まり返った。