ねえ、大丈夫だよ。
だから君も、頑張ってね。
明日、君と彼女が幸せに笑ってる姿を、楽しみにしてるよ。
*
翌日の朝。
西山くんと愛莉ちゃんが、無事付き合うことになったと、クラス中に広まった。
私は、周りの人達の噂話を小耳に挟んで知った。
よかったな、って、心から思える。
そのことが嬉しくて、やっぱり昨日、渡せてよかったと思った。
「神木」
一時間目が終わったあと、呼ばれて後ろを向くと、西山くんがいた。
目があって、少しだけドキリとする。
だけど、いつも通り話しかけてもらえたことが、なにより嬉しかった。
「な、なに?」
「愛莉が、今度菓子つくんの教えてほしいっつってた」
「...え。わ、私?そ、そんな、私なんかが教えられるとは....」
「ごちゃごちゃうるせーな」
し、舌打ちされた。



