おなかすいてるならチョコあげる



ねえ、大丈夫だよ。

だから君も、頑張ってね。


明日、君と彼女が幸せに笑ってる姿を、楽しみにしてるよ。








翌日の朝。


西山くんと愛莉ちゃんが、無事付き合うことになったと、クラス中に広まった。

私は、周りの人達の噂話を小耳に挟んで知った。


よかったな、って、心から思える。

そのことが嬉しくて、やっぱり昨日、渡せてよかったと思った。



「神木」



一時間目が終わったあと、呼ばれて後ろを向くと、西山くんがいた。


目があって、少しだけドキリとする。

だけど、いつも通り話しかけてもらえたことが、なにより嬉しかった。


「な、なに?」

「愛莉が、今度菓子つくんの教えてほしいっつってた」

「...え。わ、私?そ、そんな、私なんかが教えられるとは....」

「ごちゃごちゃうるせーな」


し、舌打ちされた。