眠そうな顔した彼の横顔と、白いシャツの背中が見えた。
そばには愛莉ちゃんがいて、にこにこしながら彼に話しかけてる。
...私は。
あのふたりのことが、好きだな。
*
放課後になり、私は職員室に用事があって、席を立っていた。
教室がある階に戻った頃には、廊下から聞こえていた人の声は、すっかり消えていて。
私ひとりだけなんだろうなと思いながら、教室のドアを開ける。
見えた姿に、私は目を見開いた。
「.....神木か」
西山くん。
彼はひとり、席に座っている。
教室には他に誰もいない。
窓から西日が射していて、西山くんの白いシャツが橙色に染まっていた。
....なんで、いるの...?
ドアの前で私が困惑した顔をすると、彼はぶっきらぼうに「愛莉待ち」と言う。



