おなかすいてるならチョコあげる



眠そうな顔した彼の横顔と、白いシャツの背中が見えた。

そばには愛莉ちゃんがいて、にこにこしながら彼に話しかけてる。


...私は。



あのふたりのことが、好きだな。








放課後になり、私は職員室に用事があって、席を立っていた。


教室がある階に戻った頃には、廊下から聞こえていた人の声は、すっかり消えていて。


私ひとりだけなんだろうなと思いながら、教室のドアを開ける。


見えた姿に、私は目を見開いた。



「.....神木か」



西山くん。


彼はひとり、席に座っている。

教室には他に誰もいない。


窓から西日が射していて、西山くんの白いシャツが橙色に染まっていた。



....なんで、いるの...?



ドアの前で私が困惑した顔をすると、彼はぶっきらぼうに「愛莉待ち」と言う。