「...............」
あたしは、このルシフェル大陸に来てから
変な事にか遭遇しない。
あたしの目の前に現れたのは、どこにでも
あるようなスライムだった。
「す....スライム?」
彼女に戦えと言われたものの、まさか
スライムと戦うとは。

「「ただのスライムだと思わない方が良い。
強いわよ。ふふっ…」」

この不気味な笑い方。気持ち悪い。
この子、あたしをバカにしてる、絶対。
勝ってやる。スライムなんかに、あたしは
負けないんだから。
「かかってきなさいよ!勝つから!!」
…でも、どうやって。こんなスライム
踏みつければ良いんだろうけど。

「「早くしなさいよ。遅い」」

(何なのコイツ!あたしをコピーしただの
なんだの、意味分かんない!!)
スライムは、あたしに攻撃をしてくるわけ
でもなく、じっとしていた。
「くっ、何か言えば良いの?」
あたしは、早く逃げたいがために言った。
「ファイア〜!」

ボウッ......

「!?」
きた!と思った瞬間、スライムは燃えて、
消えてしまった。
「何、これ…」
あっさり終わった一方的な戦いに、驚く
しかできない。

「「こんなの簡単よ。これからはもっと強い
敵があなたを襲うわ。楽しみにしてるわ。
あなたと戦うのを.....」」

そう言い残してあたしのコピーは消えた。
「はぁ、何だったんだ.....」
あたしは疲労の限界でその場に倒れた。

「.........」