「うっ...」
目を開けたら、俺は見知らぬ場所にいた。
「どこだよ、ここ」
俺の他には誰もいない。周りには草だけが
生えていた。
蒼汰、沙弥香、秋名、夢羅...。
いつも、この五人でいた。サークル内でも
特に仲が良くて、離れることなんて...
滅多になかったのに。
「くそ...俺が、俺が宝石を割らなければ...
こんな事にはっ...」
今更後悔したって遅い。そんなの分かって
るけど、謝りたい。
「...っ、許してくれ...!」
一人で叫び、俺は、涙を流した。