皆が動きやすい服装に着替えたところで、
蒼汰が言った。
「沙弥香の言う通り、行き方が分からないから無理だよな」
確かにそうだ。ルシフェル大陸が一体どこ
にあるかも知らないのに、いきなり行こう
なんて言われても無理だ。
「どうするのっ!?私、怖いよ!」
「落ち着いて、秋名」
秋名は行きたくない様子だけど、行くしか
ない。
「ねぇ、これ何よ?」
沙弥香が持っていたのは、小さな宝石
だった。
「それ、何だよ?」
修弥が思い切り引っ張ったため、宝石が
床に落ち割れてしまった。

「「あっ!」」

「おい、何やってんだ修弥!」
「修弥!それ宝石なのよ!?」
「修弥くん!どうするのっ...!?」
あたしと秋名以外は修弥を責め立てた。
その時.....。

パアアアアアアアアッ!

「えっ!?何」
宝石が突如眩い光を放ったのだ。あたしも
思わず目を瞑る。
そして次の瞬間、目の前が真っ暗になり、
あたしは気を失った.....。