「蒼汰のバカ!!何で行くなんて言うの!
バカバカバカっ!」
秋名は、蒼汰に八つ当たりをしていた。
泣きながら、必死に。
そんな秋名を可愛いと思ってしまうあたし
は、変だろうか。
「大体、どうやって行くのよ」
沙弥香は怒っているようで、蒼汰を睨み、
ついでに河原先輩も睨む。
「ルシフェルって所がどこにあるかも、
分からねーしな」
修弥はそう言うが、動きやすい服に着替え
準備を始めていた。
「でもっ、楽しそうじゃない?皆で冒険
するなんて!」
(河原先輩まで...)
「じゃー。準備しようか」
蒼汰は、八つ当たりされて疲れているのか
ため息混じりにそう言った。
「行くしかないよ、夢羅」
「そうね」
あたしも、準備をする事にした。