河原先輩は、サラッとそんな事を言い、
白い歯を見せて笑った。
「ちょ、何言ってるんですか!状況、
分かってます!?」
「行かなきゃ命は無い。って事は、行く
しかない」
河原先輩は本気だった。
あたしは嫌だ。行く気なんてしない。
「夢羅、どうする?」
沙弥香が小声で聞いてきた。あたしは、
「さぁね。行くんじゃない?」
とだけ言った。
「行くんスか?本当に?」
修弥は、行きたくないのか行きたいのか
分からないテンションで言った。
「......」
さっきから黙っていた蒼汰が大声で言う。

「あーもう!行ってやるよ!」

こうして、あたし達はルシフェル大陸へ
行くことになった。