「おいおい、何のおふざけだよ」
そう言い呆れるのは、蒼汰。皆のムード
メーカーでもある。
「怖っ!脅迫状!?」
半泣きになり言うのは、秋名。オシャレで
可愛いけど泣き虫だ。
「行くわけないわよね。こんな所」
大人っぽい雰囲気の、沙弥香。
「すっげぇ〜!こんなん見たの初めて!」
興奮気味に言う、修弥。
「ふ〜ん。何これ。バカな男子の遊びか
何かでしょ?」
あたしは、その手紙を見ても何も思わない
「そんなこと言って。怖いんだろ?」
「はっ!?怖くないよ!」
半分ムキになって言い返すあたし。
内心、ちょっと怖いけど。あたしだけの
秘密。皆には言えないし言わない。

「こ〜ら。そこで騒いでないで。準備は
できたの?」

「「河原先輩!!」」

河原先輩は、サークルの部長である。
河原先輩を怒らせると世界が滅亡する事は
皆が知っている事で、誰も怒らせないよう
気を遣う。
「先輩。これ見てくださいよ。もう、これ
ヤバいっスよね」
「...行ってみたら?楽しそうじゃない」

「「えっ!?」」

河原先輩の言葉に皆が固まった...。