「あ...あの、凜子...」
「(ビクッ....).....」
「凜子...?」
「やっ、やめて!」
「え.....?」
あたしは、夕紀を拒絶してしまった。
夕紀はあたしの悪口なんか言わないと思う
けど、でも.....
やっぱり、七海は嘘をついてないと思う。
どっちが正しいのか分からない。夕紀は、
傷付いたよね...。
「凜子...」
「あたし、夕紀のこと信じたいけど、でも
不安だよ。親友って、難しいね。あたしは
夕紀が悪口言うなんて信じられないよ!」
「りっ、凜子!待って凜子!」
あたしは、教室を飛び出した。夕紀が声を
張り上げてあたしを呼んでいたけれど
聞こえないフリをした。