「な、投げるからね」
恵介の顔があ?というものになる。
知るか!
「投げつけるから、受け取って」
馬鹿馬鹿自分!もっと言い方があるだろー!
などと内心爆発しながら、窓からはぽーんと包みが飛び出る―――のと同時に私は窓から引っ込んだ。窓からは「おーい、引っ込むなよー」という声。
やっちまったという私を引っ張り出したのは愛梨だった。窓には、恵介。その手には私が作った贈り物。
「ありがとな」
そうやって笑った恵介に、それは反則だと思った。
《投げつけるから受け取って》
了
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