だって、バレンタインだよー?

年に1度の大イベントだよー?



「楓歌はバレンタインの良さが分かってない!彼氏持ちのくせに!」

「彼氏持ちとか関係なくない…?
年に1度って言っても毎年あるんだしさ」




楓歌はバレンタインに執着というものが全くない。
全くと言っていいほどない!



「そうじゃないのー!毎年あるけどそうじゃないのー!
普段気持ちを伝えられない分をこのバレンタインというloveがたくさん溢れてる日に言ってこそ意味があるのー!」



結果はどうであれ、自分の気持ちを素直に伝えられる日なんだから!
今年こそ逃してなるものか!


「まぁ、アンタ普段伝えられないもんね。」


グサッと突き刺さるお言葉。


「ふーうーかー…
そんなこと言わないでー!」

「あー、はいはい」