そんな申し訳なさすぎる!


手伝ってもらった挙句に送ってもらうなんて!



「いいから、送られて」

「け、けど喬弥くんの家の人も心配すると思うし…」




学校から家まで25分くらい。
喬弥くんの家もどこか知らないし
もし、反対方向だったら…



「そんなこと心配して遠慮してんの?」



クスッと笑う喬弥くん。


そんなことではないと思うのですが…


「大丈夫だよ。
俺はいつも帰り遅いし」

「そういう問題?」

「そういう問題。
それに、今変質者出てるらしいし心配」





『心配』されてる事にキュンとする。
キュンとしてる間に喬弥くんは廊下を進む。


「じゃ、帰ろ」