忘れな草の願い




君はこの香水の匂いに
気付いただろうか。


いつまでも覚えていて
くれるだろうか。



「ん...わかった...。
まさくん...バイバイ。」


そう言って俺をまっすぐ見つめた
世奈は潤んだ瞳で微かに笑った。



その笑顔がいままで堪えていた
俺の涙を溢れさせたけれど、
きっと突然降り出したこの雨が
すべて洗い流してくれているだろう。