「先輩。寝不足ですか?」


彼は本当に昔から変わらず 人のことをよく見ていると思う。


「別に。関係ないでしよ。」


「いえ。俺が気になるんです。」


彼はそういって私と目線を交わす。


その目がイヤ。

何を考えてるのかよく分からない。


「新田くん。いっておくけど

優しくしたって 昔みたいにはならないわ。思わせぶりな行動は他の女の子には効くかもしれないけど

今の私にはまったく響かない。」


新田くんは昔とあまり変わらない。