車内の中。

急な口づけを拒む暇さえ与えられず
ゆっくり舌が入り込む。

「今はやめて。仕事中よ。」


私が抵抗すると彼も負けじと攻めてくる。


「息抜きも必要かと。」


「必要ないわ。」

手をどけると 彼は嫌そうな顔さえせず

逆に不適な笑みを見せた。


ゾクッ


彼の名前は
新田 大(にった だい)。


新入社員で私が担当している研修生だ。


そんな彼は いわゆるプレイボーイである。