「過去に何があったか知らないけど
俺を信じろよっ」


「…だったら、話してあげる。

あたしは、前に、ちゃんと友達がいた。

その子は、イジメられていたのよ。

そんな、くだらない事をやめなさいって言ったわ。

そしたら、あたしが、ターゲットになったのよ。

その子は、助けてなどくれなかった。

そのぐらい、どーってことないけど

家族も、いじめられるのは、お前弱いかからだってさ。

家族ですら、お前って呼ぶのよ?

名前で呼ばれたことなんて一度も無い。

あたしは、誰の助けもいらない。

一人でいい。」


「誰の事も信じられないのか?」

信じられないんじゃない。信じないのよ。


「しょうがないじゃない。一人が好きなんだもの。」

「俺は、美里と友達になりたい。
俺は、美里を必要としてるし。」


「必要なんて関係無い。一人でいたいだけだから。」