「ねぇ、雅。その彼氏?普通に紹介されるのって面白くないから丁度、3ヶ月後のクリスマスにうちの職場でベストカップルを決めるコンテストがあるのよ。そこに連れてきてよ。もちろん、付き合ってるんだからベストカップル目指せるでしょ?」


「め、目指せるわよ。あ、当たり前じゃない」


「良かった。それならソロウエディングも仕方ないって納得できる。そうね、でもさすがに勝負の分かり切ったことをするのはフェアじゃないからコンテストの項目だけ教えてあげる」


お互いのことをちゃんとわかってるかクイズに恋人同士のハグ、チューでも可。最後はお互いへの誓いの手紙。


ふざけんなー。そんなの誰が参加するのよ。と言ってやりたかったけれど当然言えるわけもない。

挙句、任せときなさいなんて出来もしない大見得まで切った。


「何、言っちゃってるんだ私は」


お互いのクイズはまだ予習出来る。これは大丈夫。問題はその後の二つ。

ハグかチュー?あり得ない。ハグも無理だろうな。そんなことを思いながら、ふとイメージしてみた。


修吾とハグ?そういや昔はハイタッチなんてスキンシップもしてたんだよな。


さすがにハグはなかったけど頼めばやってくれるかな?掃除プラスご飯にアイロンがけとかも追加したら。