結局、畑仕事を終えた後皆で河原にやってきた。
太陽が水面に反射して輝いている。
着くなり、晋作達は川に飛び込んだ。
……ああ、着物も脱がないで。
子供のようにはしゃぐ晋作達の周りでは銀色の水しぶきが舞い散る。
よく見ると、いつの間にか松陰先生も混じっている。
あの中に混じるわけにもいかないので、地面に腰を下ろして足先だけ水に浸かる。
水の冷たさが心地好い。
そのままごろりと寝転がって空を仰ぐ。
それほど離れていない所で騒ぐ皆の声。
入ってみて驚いたけど、松下村塾での授業は書物を読むだけじゃない。
さっきみたいに皆で畑仕事をしたり、こうやって皆で川や海に来ることもあるし、山へ行くこともある。
そこで読書や歴史などについて話をする。
まさに心と身体両面の教育。
そして互いに分からないところを教え合うから、塾では身分は関係なくなる。
私はそんな松下村塾で学べて、本当に良かった。
