【短編】ひまわり畑の君へ

彼女の目をよく見ると、赤く腫れ上がっていた。



その事実に胸が引き締まる。



彼女を泣かせてまで夢を叶えたくない。



それでも行かないと、オレはずっと後悔する。



「行かない、なんて言わないの」



ベチンと優しく両頬を叩かれる。



「私はずっと待ってる。だから生きて帰ってきて。このネックレスと一緒に」



彼女は笑った。



オレの好きな笑顔を咲かせてくれた。


「いってらっしゃい」


オレは背中を押され、自由に向かって歩み出す。



彼女の笑顔を胸に焼き付けたまま。