オレはそろそろ死んでしまうのだろう。



だから、せめて。



せめて、愛しき人に手紙を届けて欲しい。



何年先でも構わないから。



オレの生きていた証を、彼女へ。



白い箱に入っている、積み重なっている宛名の無い手紙。



隣に彼女がいればよかった。



こんなことになるのなら、彼女の元を離れたりしなかったのにな……。



「オレは大馬鹿者だ」



それでも君がいてくれたおかげで、オレはとてもとても。



「幸せだった……」