予鈴が鳴り教室に戻る
流石にみんな席に座っていて静かに先生を待っている
チャイムが鳴り号令がかかる
私は紙の切れ端に『女の子に囲まれてニヤニヤしてんじゃないわよ』と走り書きをしくしゃりと丸く丸め隣で寝ている稔にぶつける
すると稔は慌てて起き上がり紙を開き中を見る
そして不機嫌そうな表情を浮かべて切れ端を用意し何かを走り書きし綺麗に折りたたみそれを私の机にそっと置く
何よ……。
ドキドキしながら紙を開くとそこには少し汚い字で『あのね、葵ちゃん。あとで話しあるから裏庭に来てくれる?』と書いてあった。
驚いて稔の方を見る。
でも、すでに彼は夢の中でどれだけ見つめたって聞くことは叶わなかった。
何がなんだか分からなくて、
でも少しウキウキしながら休み時間を待ち焦がれた