喧嘩開始 虹心side

私は今日!
とてもルンルン♪である!
なぜかって?!それはね……。
大好きな俳優さんのドラマが始まるからだ!!
こんなに気分のいい朝なんて久しぶり!!

よしっ!と気合いを入れて玄関を出て学校に向かった。

学校に着いてクラスのドアを開けた。
「おは……」
「よくそんなんで学校に来れるよな」

カッチーン!!!
今日はすこぶる機嫌がいいのに!
学校にきた朝一発目からこれとは……。
さすがの私も激おこですよ。
「あんたさ! 朝一発目からなんなの!? 朝からすこぶる機嫌がよかったのに!!台無し!」
「は?そんなの知るかよ 帰れよクズ」
「は? そんな糸屋が帰れば?」

私と糸屋の喧嘩が開始した
すると、クラスの女子から……。
「上野さん!? 柊斗君になんてこと言うの!?」
「そーだぜ? 上野さん? 誰になんて口聞いてんの?」
「馴れ馴れしいのよ! 上野さんは!」
「確かにな」

クッソー!!!!!!!
なんで私がこんなに言われなきゃいけないのよ!
しかも何ちゃっかり会話に混じってんの!糸谷!
ああぁ!もう!!!
朝の気分のよさを返しやがれ!!!

こんな時でも糸屋は私以外の女子には優しい笑顔で話している。
すると糸屋が……。
「ざまぁみろクズ」
「口開くな毛糸野郎」
「お前。喧嘩売ってんのか?」

私が1人でイライラしていると...。
「まぁまぁ(笑)」
「飽きねぇな お前も(笑)」

そーやって私に話しかけてきたのは親友の山内 美花(やまうち みか)と幼なじみの相澤 幸暖(あいざわ しおん)。
この2人は何かしらと、私と糸屋が毎日喧嘩していることを楽しんでいる。
「本ッ当に朝から最悪!」
「そー言ってあげなさんな(笑)」
「はぁ!!!もう!!」
「落ち着けよ虹心(笑)」
「黙れ!幸暖!」
「ははは(笑)」

私はそー言ってドカッと自分の席に座った。
私は今すこぶる機嫌が悪いです。

こーして、私と糸屋の喧嘩が開始されます。
私も想いも知らずに!このバカ!!!



「なんだよ……」


糸屋がそんなことを呟いているとも知らずに。