あれから二年。
高校合格発表のボードの前に私は立っている。
「や、やった…!受かった…!」
私は地元の高校に合格した。
「受かった、受かったよ、蓮くん!」
あれから私は、蓮くんに色々話していた。
恋ばなってやつですね。
まだ諦めきれてないけど、前よりはましになったんだ。あのときはずっと泣いてたから。話を聞いてくれる蓮くんがいなかったら…壊れてた、きっと。
「蓮くんは…どう…?」
「受かった。渚と一緒。」
「よかった!これからも相談にのってもらわなくては!」
「なぁ、俺は相談役としてしか…お前と一緒にいられないの?」
「…?」
気づいたら、目の前は紺のブレザーだった。
「!」
や、やだ…なに、これ?
「ちょっ、れ、蓮くん!?何してるの?」
「抱き締めてるっていったら正解なの?」
「や、やめて!私はまだ!星野のこと…」
「忘れられないなら、忘れさせればいい?」

「おい、星野のこと…なに?」