一途な外科医と溺愛懐妊~甘い夜に愛の証を刻まれました~


「さてと、僕はソファーで寝るから由衣子ちゃんはベッド使っていいよ。その前にシャワー浴びる?」

 このまま寝れないわけではないけれど、髪はタバコ臭いし、顔も化粧でべたついていた。こんな状態でよそ様の布団にもぐり込むのは気が引けた。

「あ、はい。出来れば浴びたいです」

「じゃあ、どうぞ。水回りはリフォームして会って綺麗なんだよ。今、タオル出してあげる」

 游さんはくクローゼットの中から、バスタオルとTシャツ、それとフリース素材のハーフパンツをだしてくれた。

「よかったらこれ着て。タオルも、これもちゃんと洗ってあるから」

「はい、分かってます。ありがとうございます」

 私はクスリと笑ってそれらを受け取った。几帳面に畳まれて綺麗なんだもの、洗ってないなんて思うわけがない。

その時、私のスマホが鳴った。チャットメールの着信音だ。カバンから取り出してみると、紘子からのバースデーメッセージだ。

「メール?」

「はい。紘子から。私今日誕生日なんです」

「そうなんだ、おめでとう。知ってたら、花束のひとつでも準備したんだけどな」

 游さんは笑顔でお祝いの言葉をくれた。それだけで十分だった。

「ありがとうございます。……じゃあ、お風呂かりますね」

「ああ、うん。ここだよ。中のものは好きにつかっていいから」

 キッチンの脇にある扉がユニットバスだった。掃除が行き届いていて、ビジネスホテルのバスルームのようだ。

「じゃあ、おかりします」

 内カギをかけ、脱衣カゴに着替えとタオルを入れると服を脱いだ。

浴槽の中に入り、シャワーカーテンを閉めるとお湯のコックを開く。シャワーのノズルからはたっぷりのお湯が降り注ぎ、私はそれを頭から浴びた。